2009年4月23日木曜日

お玉杓子

Dscn1721 長さ 275mm 匙幅 80mm



塗装 蜜蝋オリーブオイル



←写真の材種は朴。同じ木から作ったのですが場所によって色が違います。



(ちかぢか栗でも作ってみたいと思います。) 



 



Dscn1724Dscn1725  大きさの比較。拡大。



カエルの子供=オタマジャクシの語源になった道具です。



しかし、あえてそのオタマジャクシを意識してお玉杓子を作ってみました。本末転倒でしょうか、^^;



 



Dscn1728Dscn1729 スプーンを作って売っていると、「オタマは無いの。」と時々聞かれます。なので、以前に見た南部木杓子、有道杓子 の製作方法を参考に実際自分でも作ってみた結論は、、色んな意味でマネは難しい。。。



というわけでこちらも、スプーンと同様に木工ろくろを使って外形を削っています。、得意な加工法で作ってみました。



木や金属、土でも器は作れますが、鍋で煮込んだ熱々の汁物を取り分けるにはやはり木製でないと!これは昔から万国共通なのではないかと思います。
北欧のオタマにかぶれた事もありました、その様なモノを作ったことも、、、
しかし日本の杓子を使っているうちに、柄の太さ、匙面の角度、全てが普段使っている調理器具に使いやすいようにできていると気づきました。



先人に習い、なるべくシンプルな作りを心がけました。
紙やすりでツルツルにしたい衝動を押さえ、こってりとオイルに浸しピカピカにしたい気持ちを押し殺し、完成させました。なので、比較的あっさりとした仕上げです。匙面のノミ跡などは滑り止めとご理解ください。



受け継がれたすぐれたカタチと機能。そんな意味でも作り続けて行きたい一品です。



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