2005年7月3日日曜日

感想

hamono
合計8日間の和ロクロの講習が終わりました。刃物造りから始まり、希望の作品を仕上げるという本格的なものでした。ということで、今の僕の感じた西洋と日本の木工ロクロの違いを書いておこうと思います。(木工ロクロに興味のない人には、まったく面白くない内容となっています。すみません。)

この講習を受講したのは、「生木を削るのに適した刃物を作りたい」という動機でした。調べた所によると、世界中どこでも最初は生木を削っている。そして使っていた刃物は、同じ様な形。そんな事から、一度日本式の木工ロクロを体験してみたいと思っていました。
大きな違いは、「削る木」の固定方法です。西洋式は両側から2点で支える事が多いのですが、日本式は片側からだけです。それぞれ長所と短所があります。2点で支えた方が、しっかり固定できます。ですが、回転中心を削る事ができません。でも、しっかり固定すれば、一度にゴリゴリとたくさん切削できます。今は西洋式でも片側だけで固定もしますが、比べるととてもギュッと固定します。
そのせいか、刃物の作りもまったく違います。西洋式は、よりゴリゴリ削る為にぶ厚くしっかりできています。一方、和式は、材料に無理をかけず軽く削る為に薄く繊細な感じです。
どちらが、優れているという事はないような気がします。極端かもしれませんが、ただ見る角度が違うだけでまったく同じ様に思えました。丸いモノが出来る点では同じですから。

ということで、これで生木を削る為の最高の方法が見つかったかというと「否!」です。前より、もっと解らなくなりました。アハハハ、ハァ~。ゴールは、遥か彼方です。この蛙の見つめてる先のように...kaeru


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